ノルトライン・ヴェストファーレン州経済・エネルギー・産業・中小企業、及び手工業担当大臣
ガレルト・デューン
尊敬する皆様、親愛なる日本人社会へ、
日本国とノルトライン・ヴェストファーレン州は、長年におよぶ深い友情を結んでおります。1950年代以来、ノルトライン・ヴェストファーレン州、特にデュッセルドルフ地域は、欧州における日本企業の主要な拠点の一つに発展しました。
今日、当地には、550以上の企業が拠点を構え、また毎年、さらに約20社ほど進出してきます。そして日本企業は、約32.000人の雇用を創出しております。
貿易歓関係は、密であり、双方の高い技能により特徴づけられております。欧州における最大の日本人社会の一つが、デュッセルドルフに存在しております。
日本は、私達の州の経済、そして文化をも、非常に豊かにしてくれました。
両国の関係は、将来、さらに重要なものとなるでしょう。大きな課題、そして共通の未来像が、私達を結び付けております。両国とも、再生可能エネルギーのさらなる利用による、エネルギー転換という課題に直面しております。 私達は共に、進行する高齢化社会に直面し、根の深い人口推計の変化とも向き合っております。さらに私達は、「インダストリー 4.0」というテーマに、益々取り組む事になるでしょう。これは、第4の産業革命といわれるもので、製品とプロセスのデジタル化とネットワーク化を含むものです。それは、製造をはるかに超えた、変革をもたらすでしょう。
私は、日本とノルトライン・ヴェストファーレンは、非常に革新的な企業と研究施設があるので、この課題を克服するうえにおいて、理想的なパートナーであると、確信しております。しかし、それがかなう為にも、進んだグローバル化と、加速した科学技術変革の時代においてこそ、文化の相互理解を促進する事が、誠に大切です。
その点において、デュッセルドルフ日本クラブは、私達にとり、常に信頼のおけるパートナーでした。日本人の皆様とドイツ人市民、及び双方の組織の間に友情が結ばれたのも、デュッセルドルフ日本クラブのお陰です。もし、この日本クラブが存在しなかったならば、大急ぎで、作り上げねばならない所でした。
日本クラブの大いなる御貢献に、心から感謝しております。
独文和訳:稲留康夫