日本商工会議所だより

日頃より当会議所では会員企業の皆様に「お役に立つ商工会議所」を目指し、業務を進めております。今回はこの秋に開催した2つの行事についてご紹介させて頂きます。

第3回デュッセルドルフ市と日本商工会議所との絆「Japan Get-Together」(28.09.2017)

9月28日(木)、デュッセルドルフ市経済振興局と当商工会議所共催による「Japan Get-Together」が開催されました。本企画は、デュッセルドルフ市所在の正会員の皆様に、市の最近のプロジェクト・出来事をご紹介することを目的としており、第3回目となる今回は、経済のデジタル化・IoTへの取り組みがテーマとなりました。
「デジタル化」見学の場として、当市におけるデジタル化推進の中心的担い手であるVodafone社のご協力を頂きました。同社広報担当者であり、デュッセルドルフ・デジタルシティ協会理事も務めるシュナイダーさんからのプレゼンテーションでは、スマートテクノロジー導入により今後日常生活がさらに変化することをご説明頂きました。また、Vodafone Innovation Parkや今年2月に開設されたというNarrowband IoT-Open Labを見学しました。そのOpen Labではナローバンドを使って、現実に近いテスト環境で外部企業も自社製品の運用試験が可能とのことです。今後は「軽い」データを送信するためにはナローバンド、「重い」データはブロードバンドという使い分けが進んで行くとのことでした。
見学会終了後は、同社18階のラウンジからの素晴らしい眺めを楽しみながらの懇親会が行われました。この見学会は、デュッセルドルフ市がデジタル経済のダイナミックで重要なスポットであることを改めて認識する機会となりました。

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Vodafone社にて               © JIHK

「在アーヘン市、Digital Capability Center(DCC)見学バスツアー」(03.11.2017)

 11月3日(金)アーヘンのDigital Capability Center(DCC)を参加者24名と訪問致しました。
NRW州経済振興公社(NRW.INVEST)のご後援のもと実現した見学ツアー先である本センターは今年3月オープンし、ITA Academy(アーヘン工科大学・紡績技術研究所)が中心となり誕生した世界初の研究用モデル工場です。スキル向上の為のトレーニングやIndustrie 4.0の認知度向上を目的とする体験型能力開発ワークショップ等も実施されます。全業種応用可能なIndustrie 4.0の実運用環境やテクノロジー・デモンストレーションを実施するデジタルショーケースが設置され、デジタル化をどのように自社のビジネスモデルに組み込むかテストすることが可能とのこと。当日はリストバンド・オーダーメイド商品の製造を例にIndustrie 4.0の実践によるコスト削減ケースを拝見しました。
またプレゼンテーションにて、企業が自らのビジネスモデルを再考することがデジタル化への必須条件であるとのご説明が大変印象に残りました。デジタル化の実施例を見学し、Industrie 4.0への理解が深まったのではないでしょうか。

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DCC Aachenにて              © JIHK