日本人学校のページ

書き初め大会

書き初めは、平安時代の宮中で吉書初め(きっしょぞめ)として行われていた行事が、江戸時代になって一般庶民が勉強する場であった寺子屋を通して次第に全国各地へと広まっていったものだそうです。しかも、書き初めで心穏やかに書く事には「文字が上達しますように」との切なる願いも込められています。日本人学校はドイツの地にあって国際理解の学習が特色です。一方、日本の文化についても理解するように、様々な学校行事を通して学習を行っています。その一つが書き初め大会です。小学部では、日頃から国語(書写)の時間に、硬筆や毛筆を学習します。毎年この時期に行う書き初めでは、小学部1・2年は硬筆、3年生以上は毛筆作品に取り組みます。今年も、これまで学習してきた成果を発揮しようと、全ての子どもが真剣に作品に取り組んでいました。時折「緊張する」という言葉も聞こえてきましたが、それぞれが素晴らしい作品に仕上げていました。

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小学部4年担任 安樂 久志


小学部3年生ヴァイナハツクリスマスマルクト合唱          

12月19日、メアブッシュ市庁舎前のクリスマスマーケットで行われる、ヴァイナハツマルクト合唱に小3の54名の子どもたちが参加しました。緊張の面持ちで「もみの木」と「クリング・グレックヒェン・クリング」を合唱し、「あの雲のように」と「山の上のポルカ」をリコーダーで演奏しました。演奏会を見ていたドイツ人の方々から、「歌声がかわいい。」「ドイツ語のあいさつが上手ですね。」といった声援を受けながら、最後に「ディン・ドン・メリーリィ・オン・ハイ」と「アーレ・ヤーレ・ヴィーダ」の歌をハンドベルやトライアングル、鈴の演奏を加え披露しました。自分たちの歌声がドイツのクリスマスに花を添えられたことがうれしく、演奏後はたくさんの笑顔であふれていました。このような経験は、子どもたちにとってドイツの文化に触れる絶好の機会であり、励みとなりました。

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小学部3年担任 田詰 博美

小学部6年生ドイツ国際平和村訪問

今年度から2回になったドイツ国際平和村訪問。1回目は10月30日(火)に、2回目は12月6日(木)に行きました。1回目の訪問では、施設の概要を学ぶとともに、自分たちで考えた活動で平和村の子どもたちと交流しました。2回目の訪問では、1回目を踏まえてさらに工夫を凝らした活動を計画し、交流しました。また、「絵の力で子どもたちの心を癒やそう」という活動をしているアーティストさんを講師に迎え、平和村の子どもたちと共同で作品づくりもしました。社会科の歴史の学習で「戦争」について学習をしていたこともあり、平和村に行く前は、実際に紛争地域からきた子どもたちとの交流に不安を感じていた子どもたち。しかし、2回の訪問を通して、それぞれが笑顔で楽しい時間を過ごすことができ、平和村の子どもたちは自分たちと変わらない普通の子どもたちなのだと強く感じる機会になりました。

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小学部6年担任 山本 和央


百人一首大会

中学部では1・2年生が百人一首大会を行いました。「いろはカルタ」では、読み手が読んだ一文字目を聞いて札を探すことができますが、百人一首の場合は、五・七・五・七・七の七・七(下の句)が取り札になっています。和歌をすべて覚えている人が圧倒的に有利な競技です。古文の聞きなれない言葉は、大人でも覚えるのに苦労するのですが、そこはさすが中学生。もともと得意だった人もそうではなかった人も、一枚でも多く「得意札」をつくって大会に臨みました。本番では白熱した戦いが繰り広げられました。「ちはやぶる」の和歌では全員が一斉に「上の句」で動き、会場全体が揺れるような迫力です。百人一首が得意で、自信をもって臨んだ猛者たちに、「得意札」を増やした挑戦者たちが健闘し、各対戦場所で接戦となりました。今回は三年生が読み手として特別参加しました。先輩たちの個性にあふれた上手な節回しに賛辞の拍手も起こります。真剣な空気の中にも和やかな雰囲気に包まれて、有意義な大会となりました。

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中学部担当 西尾由紀子