ブンデスリーガ1部リーグ残留決定!
6シーズンぶりにブンデスリーガの舞台に戻ってきたフォルトゥナは、前期は6連敗を喫するなど一時期は最下位に沈む苦しい時期も過ごしたが、その後はアウェーでFCバイエルン・ミュンヘンに3-3で引き分けるなどの好パフォーマンスを披露し、さらに前期の終盤には当時無敗で首位に立っていたボルシア・ドルトムントに初黒星を付けるなど3連勝を記録することに成功した。
後期リーグに入っても、下位クラブから着実に勝ち点3点を奪う安定した戦いを見せ、さらにはFCシャルケ(4-0)やボルシア・メルヒェングラードバッハ(3-1)など、チャンピオンズリーグ常連クラブらから金星を挙げることに。そして第28節終了時点で他クラブの結果により、6試合を残してブンデスリーガ残留を確定することが決定した。
来季のブンデスリーガでの戦いが確定したのちも、SVヴェルダー・ブレーメンやハノーファー96から勝利を挙げるなど、最後まで全力で戦い抜いたフォルトゥナは、昇格イヤーを10位で終えることに。シーズン開幕前には、降格候補ナンバーワンと言われたが、この1年間で最も多くのサプライズを起こしたチームとして賞賛を浴びることとなった。
宇佐美貴史がフォルトゥナに別れ。
2017年8月にFCアウグスブルクから、当時ブンデスリーガ2部に所属していたフォルトゥナへレンタル加入した宇佐美貴史は、途中出場となったウニオン・ベルリン戦で早速ゴールを決める最高のデビューを飾る。その後、コンディション調整に苦しんだ時期もあったが、後半戦に入り調子を上げると、冬に加入した原口元気と共にチームの攻撃を牽引する存在に成長した。
そして4試合連続ゴールを含む8得点3アシストで名実ともにチームの中心選手として、フォルトゥナを6年ぶりのブンデスリーガ1部へ導くことに成功し、さらにこの活躍が認められ、2018年6月にロシアで行われたW杯へも日本代表として出場するチャンスを掴んだ。
W杯から戻った日本人アタッカーは、一度は所属クラブであるアウグスブルクへと戻ることとなったが、フォルトゥナと選手本人の強い意向もあり、再レンタルが決定。2018年8月初めに再合流し、自身4度目となるブンデスリーガの舞台へ挑戦することとなった。チームへの合流が遅れたため、再デビューは第5節のバイヤー04レヴァークーゼン戦となったが、そこから徐々に出場機会を増やすも、一方でチームは泥沼の6連敗に。しかし第11節のヘルタBSCベルリン戦で宇佐美貴史が豪快な先制ゴールを決めると、それまでの得点不足が嘘のようにチームの攻撃力が爆発し、4-1の勝利を挙げることに成功。宇佐美自身もその後、チームの主力としてプレーを続けた。
ウィンターブレイクを挟み始まった後半戦では、レンタル先でもあるアウグスブルク戦に出場し、勝利に貢献。しかしその後徐々に出場機会が減り、後半戦ではジョーカーとしての出場が増えていく。それでも限られた時間でその類まれな技術を披露し、チームの勝利に貢献し続け、最終的に2018/19シーズンは19試合に出場、1得点3アシストという記録を残して終了となった。なお、今シーズンを以ってフォルトゥナを退団することが決定したため、最終戦後にはセレモニーが行われ、盛大な拍手で見送られることとなった。